「第44回明治神宮野球大会」で、九州地区代表の沖縄尚学(那覇市国場747)が、中国地区代表の山口県立岩国高校を11-1のコールドで下し20日の決勝進出を決めた。沖縄勢が決勝戦進出を決めたのは、1997年の第28回大会に出場し準優勝した沖縄水産高校以来となる。
沖縄尚学の打線は初回に2点を先制し、2回、3回にもそれぞれ1点を加点。打線がさく裂したのは4回裏。赤嶺謙(#8)、西平大樹(#7)、上原康汰(#3)が次々に二塁打を放ち合計7点をたたき出し11点となった。
投手陣は、神里廣之介(#10)から山城大智(#1)につなぎ、県立岩国の打線を抑えきった。神里を先発で起用した比嘉公也監督は、「(エース)山城の負担を1イニングでも軽くすることはもちろん、神里にとっても育っていくための大切な経験となる」と語る。神里も「昨日の夜に(先発を)言われたが、いつ声が掛かってもいいように常にコンディションを高め準備をしてきた。先輩たちには及ばないが、自分にとってはよい経験だった。もっともっと練習をしなければ」と意気込む。
20日の決勝では、北信越地区代表の日本文理と対戦する。日本文理は、愛媛県立今治西高校との対戦で5本の二塁打を放ち10-3でコールド勝利している。決勝戦は「し烈な打撃戦」と「必死の投手戦」となる。比嘉監督は「ここまで来られるとは思わなかった。これからは全員で力を一つにして勝っていきたい」と抱負を語った。
10時30分プレーボール。