新業態「貸し」古書店-「日本一小さい」古書店が店の特性生かす

とくふく堂本店と併設するブックカフェの2店舗や移動式書棚などの設備を丸ごと貸し出し、個人が所有する書籍を自由に陳列販売し、古書店経営を体験してもらいたいとしている

とくふく堂本店と併設するブックカフェの2店舗や移動式書棚などの設備を丸ごと貸し出し、個人が所有する書籍を自由に陳列販売し、古書店経営を体験してもらいたいとしている

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 那覇・第一牧志公設市場そばの古書店「とくふく堂」(那覇市牧志3、TEL 090-1703-0922)は4月19日、同店を丸ごと貸し出す「貸・古本屋」サービスの提供を始めた。「ストア内ストアやスペース貸しなどはあるが、古書店を丸ごと貸し出すサービスはこれまでないのでは」とオーナーの徳沢達哉さん。

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 同サービスは、とくふく堂本店と併設するブックカフェの2店舗、移動式書棚などの設備を丸ごと貸し出し、個人が所有する書籍を自由に陳列販売し、古書店経営を体験してもらうもの。店舗面積は、本店=0.5坪、ブックカフェ=1.5坪の計2坪の広さ。「展示方法にもよるが最大2,000冊は陳列できる」。

 徳沢さんは「一箱古本市などが人気だが、古書店をやってみたいという人は多いと思う。4畳ほどの小さない店なので商品の入れ替えが簡単に行える。うちだからこそできるサービス」とし、「販売のみで本の買い取りはできないが、相対売りが今でも行われている牧志公設市場での商売は得難い体験になると思う。古書店経営をシミュレーションしたり、リサーチなどにも活用できる。その人の個性や趣味性を発揮した品ぞろえになればうれしい。市場での商売をぜひ楽しんでほしい」と利用を呼びかける。

 賃料は、2週間=18万円、1カ月=35万円。申し込み後、約2週間で店を貸し出す予定。

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