沖縄在住アーティストの絵画バザール展-那覇・栄町市場で

油彩0号の小品から50号の大作をはじめ、粘土の舟と人を象ったテラコッタ作品や「白のこだま」と題された小さな顔のオブジェなども展示

油彩0号の小品から50号の大作をはじめ、粘土の舟と人を象ったテラコッタ作品や「白のこだま」と題された小さな顔のオブジェなども展示

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 那覇・栄町市場内のアート系NPO法人「前島アートセンター」が運営する「おきなわ時間美術館」(那覇市安里、TEL 098-885-9371)で6月24日、沖縄在住のアーティスト・石垣克子さんの絵画バザール展「雲と木々」が始まった。

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 石垣さんは石垣島出身。沖縄県立芸術大学卒業後、中学や高校で美術講師を勤めながら、絵画や彫刻制作をメーンに沖縄県内をはじめ京都、大阪、東京、韓国、ニューヨークなどで個展、グループ展を開催するほか、ワークショップなども積極的に行う。石垣さんの作品は、独特なフォルムの丸顔の人物をモチーフにしたあたたかな色使いが特徴で、近年は人の姿や顔をイメージさせる雲や樹木をモチーフにした作品も多数手がける。

 作品は、旧作から近作まで約80点を展示する。油彩0号の小品から50号の大作をはじめ、粘土の舟と人を象ったテラコッタ作品や「白のこだま」と題された小さな顔のオブジェなども。通常の展示スペースだけでなく、テーブルやピアノの上、階段脇の壁、2階の畳の部屋や押し入れなどにも展示した。同館の岡田有美子さんは「どこに飾ればいいのか分からないとよく聞く。今回は展示方法にも工夫を凝らし、形式張らずに気軽に作品を楽しんでもらえるように事例を示した」と話す。

 石垣さんは「市場の中での展覧会を行うということで、気軽に見てもらい、作品が気に入ったら買ってほしいと思った」としたうえで、「今年9月に行われる黄金町バザール(神奈川県横浜市)に参加するための活動資金の確保もあり、その関連で『バザール』と名付けた」と話す。

 「自分の中でも好きな作品を展示した。絵にはそれぞれにテーマがあるが、見る人によって感じ方が異なりそれを聞くことで作品作りのアイデアがふくらむ。できれば気に入った絵を家に持ち帰ってもらい、絵との対話を楽しんでくれたら」(石垣さん)とも。

開催時間は12時~20時。入場無料。日曜・月曜休館。7月12日まで。

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