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那覇の「日本一狭い古書店」跡に古書店-大手書店辞め女性店主が出店

沖縄関連の書籍を中心に、沖縄料理や行事の本をはじめ、歴史、民俗学の専門書、文学、言語、基地、自然、空手、紅型(びんがた)、写真、絵本など約3000冊が並ぶ

沖縄関連の書籍を中心に、沖縄料理や行事の本をはじめ、歴史、民俗学の専門書、文学、言語、基地、自然、空手、紅型(びんがた)、写真、絵本など約3000冊が並ぶ

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 10月31日で「休眠」した日本一狭い古書店の「とくふく堂」跡に11月11日、新たに古書店「市場の古本屋 ウララ」(那覇市牧志3)がオープンした。

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 店舗面積は約3畳。オープンに際し、オーナーや友人らで壁を塗り替えたほか、本棚や看板も新たに作ったという。

 店内には沖縄関連の書籍を中心に、小さなスペースに約3000冊が並ぶ。公設市場向かいの立地を考え、沖縄料理や行事の本をはじめ、歴史、民俗学の専門書、文学、言語、基地、自然、空手、紅型(びんがた)、写真、絵本など、さまざまなジャンルの本をそろえる。そのほか、観光客向けの読み物にも力を入れているという。

 店主の宇田智子さんは「個人的に好きな詩人の花田英三さんのコーナーを作っている。最新詩集『坊主』のほか、今では入手の難しい『島』『ピエロタへの手紙』なども。花田さんは那覇在住で今回ご自分の蔵書の一部を譲ってくださった」と話す。

 店を出する以前、大手書店に勤務し沖縄本を担当していた宇田さん。「とくふく堂さんのブログで、『次にやる人を探しています』の一文をたまたま目にしてすぐに電話を入れた。それが始まり」と宇田さん。「自分で扱う本には責任を持ちたいという思いがあった。とくふく堂さんのブログを読んで、自分の店ならそれができるんじゃないか、と後先も考えずに出店を決めた」と振り返る。

 「今後少しでも本を増やせるようこれからさらに棚の配置を工夫していきたい。仕入れもさらに強化していきたい。古書店を集めたイベントなども企画していきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~19時。火曜定休。

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