那覇で「730狂騒曲」展-当時の交通標識や関係資料200点を展示

写真パネルをはじめ、実際に使用された交通標識や案内看板、行政機関の対策資料、当日の新聞、ポスター、マスコット人形、シール、冊子、パンフレット、はがきなどを展示する

写真パネルをはじめ、実際に使用された交通標識や案内看板、行政機関の対策資料、当日の新聞、ポスター、マスコット人形、シール、冊子、パンフレット、はがきなどを展示する

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 那覇市歴史博物館(那覇市久茂地1、TEL 098-869-5266)は7月4日より、交通方法変更30年記念展「730(ナナサンマル)狂騒曲」を開催している。

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 「730」は、沖縄で右側通行から左側通行へ変更された1978年7月30日、その日を略して「ナナサンマル」と呼ぶようになった。1972年の沖縄本土復帰から6年、日本政府は復帰の総仕上げとして交通方法の変更を実施する。大戦終了後に米軍統治により約30年間も右側交通に慣れ親しんだ沖縄では、バスやタクシーなどの交通機関のみならず生活環境にも大きな影響を与えた。実施日の前日29日の22時から沖縄県全域で自動車の通行を禁止し、翌30日午前6時、県内全域で一斉に「右から左へ」と交通変更が行われた。

 会場には、戦後初期の沖縄の陸上交通をはじめ、「730」前夜、当日、その後の混乱ぶりを写真パネルで紹介するほか、実際に使用された交通標識や案内看板、工事看板、行政機関の対策資料、当日の新聞、新聞スクラップ、ポスター、マスコット人形、シール、冊子、パンフレット、はがきなど約200点を展示する。

 同展を企画した同館学芸員の外間政明さんは「朝6時に交通方法が変わるのを実際に見に行った。交通変更は沖縄にとって一大イベントだったが、沖縄戦などとは違い長く語り継がれるものではない。30年の節目もあって『730』を検証してみたいと思い企画した」とし、「子ども心にも覚えている女性のポスターなど、現在手に入りにくい資料も多く展示した。懐かしい気持ちで見てもらえたら」と話す。

 展示時間は10時~19時。木曜休館。入館料は、一般=300円、中高生=200円、中学生以下=100円。8月13日まで。希望者には受付で当時のマスコット人形を無料配布する。

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